今年も暑い8月がやって来ました。8月といえば、お盆。
お盆といえば、
帰省!!!
自分の実家はもとより、義実家への帰省、毎年、ちょっと気合いをいれないと乗り越えられない方もいらっしゃるのではないでしょうか。子育てだけでも大変なのに、実家でお手伝いとか、しんどい~っていうのは、帰省あるある。
でも、一年に数回のことだし、実家の両親も子ども達も楽しみにしているし。頑張ろう!と日々戦っていたりするのが人の心ってもんですよね。
人の心ってもんです。
しかし、私は義実家への帰省は、同行しない事にしてしまいました。
人の心はどこへ?
こういうところは、ASD気質の恩恵?とも思うのですが、人の心ってもんを、自分に都合よく解釈しなおして、
お互い気をつかうから、行かなくていいよね!
と、してしまう。
いえいえ、それでも私なりに、この選択をするまでには随分と頑張り、悩んで、カウンセラーさんに相談したりして、行きついた結果でもございます。
今回はその経緯について少し書いてみたいと思います。
私の場合、義実家への帰省は、ちょっとどころの気合いでは乗り越えられない難易度でした。
車で高速道路を数時間走ったところに義実家があり、必然的に宿泊を伴った帰省になります。
義実家に滞在中、全神経・全体力を使いきって、帰りの車でストレス発散で食べまくり、胃腸を壊し、家についたと同時に疲弊で倒れ込み、そのまま回復するのに3日が必要。それが私の帰省スタイルでした。
どうしてこんなに疲弊するのか…。
それは実家もまた、発達障害ファミリーだからです。(最初は分からなかった。私が悪いと思っていた)
発達障害ファミリー、何が大変か。
それは、私が
心を休ませる時間が極端に少なくなる。すると、私の脳は、ずっと全力でサークルを走り続けているハムスターのような状態になる。
ハムスター…
夫のASD度もかなりのものがありますが、夫のご実家はさらにその上をいくASD家系です。実家がASDだとどういう事になるのか、ご紹介したいと思います。(義実家への帰省が辛い方、もしかしたら、この中に当てはまるものがあるかも。)
・会話のキャッチボールがかなり難航する。
主語が誰だかわからない話。
話がビュンビュンあちこちに飛ぶので、こちらは?????となる。
ひたすら自分の話をし続ける。
ずっとずっとずっと話し続ける。
・こちらの話に返事はない。
質問しても、スルーされているように感じる。
(無視している訳ではなく、返事し忘れているのだと思う)
・思った事が全部口に出てしまう。
結婚前から、離婚した後の話をされた事もある。
子どものおやつを制限したら、「それぐらいいいのにね。お母さん厳しいね。」みたいな言葉がそのまま出てしまう。
・かけて欲しい言葉を言ってもらえるまで、何度も同じことを言う。
・イライラが募ると怒鳴る。
・晩酌すると、上記の事がさらに数倍加速する。
・夫は自分の実家だからと、一人新聞を読んだり昼寝したりして、私にすべてお任せ状態。
・そもそも、夫と親&兄弟の関係が今一つうまくいっていない部分があり、私はその接着剤的な役割を担う感じになり、疲れる。(親子共々、お互の存在をすごく大切にしているのだけど、今一つ噛み合ってていない)
以上、こんな感じです。
たったこれだけ?これだけで、あんたダメなの?と言われそうな気もしますが、そうなんです。私はこれだけで疲れ果ててしまうんです。
この上記の数点は、滞在中、寝ている以外の時間、永遠に続きます。
辛い…頭の中はハムスターが爆速で猛ダッシュ…。
さらには、私もASD&ADHD気質だからというのも、輪をかけて苦しさを倍増します。
私は、そもそも人とずっと一緒にいる事に、ものすごく疲れてしまうタチなので、一人の時間を確保しないと、とんでもなくストレスが溜まってしまいます。しかし、義実家では一人の時間が0になってしまいます。
0な上に、私の意思はどこかへ葬りさられて、完全に相手の要求に答え続ける耐久レース。
→私にとっては、無理ゲー以外のなにものでもない。
そんなこんなで、結婚して4年ぐらいは頑張って一緒に帰省していたのですが、ある年の年末に、帰省の事を考えると体調を崩し、パニック障害の発作が猛烈に酷くなってしまった年がありました。
さすがに、もう無理だ。と、意を決して、
しばらく、帰省しませんです。
宣言をしました。
その年から、夫と息子たちだけで帰省するようになっています。(その年から、私は心療内科通いが始まった。)
でも、そんな事したらマズイんじゃない?
帰省しなくなったら、親子関係は険悪になりそう。
とずっと思っていたのですが、
いえいえ、何も変わりません~。
むしろ、良い感じになったかも~。
と思います。
時々、美味しいものを送り合ったり、電話でちょっとした会話をしたり、良い距離感ではないかと思います。
前は、義実家の事を考えると何ともよろしくない感情が沸いたりしていましたが、今では、発達障害の特性を抜いて人の本質としてみたら、義父母ともに、本当に優しくて暖かい人だとわかってきました。
そして、発達障害をもつ子ども達を育てる上で、とっても勉強になりました。
見るべきは、
本質じゃないか説!!!!
持って生まれたのは特性だけじゃない!心だって、もって生まれたもの。だから、大切にしたいのは、特性の容認と、人としての本質!!!
心根の良い人に育てば、きっとなんとかなるじゃないか?
と。
家族だから、びったり一緒でないといけないという事はなく、お互いに心地よい距離感で相手を尊重する選択をした方がお互いに幸せ。
そうなってくると、発達障害があるにせよ無いにせよ、大事なところは同じだわね。
良い距離感を持てれば、平和。
というわけで、今回は、体を壊してまで、一緒に帰省しなくても良い場合もあるよ~!というお話でございました。
ちなみに、夫&息子たちの居ない自宅で、私は一人ではなかなか食べられないプチ贅沢食材を買い込み、昼からビール(ノンアル)を飲み、ネットフリックスを見て、ゆっくり長風呂をし、深夜までダラダラと過ごして、一人、大の字になって寝る。という、夢のような数日を過ごすのであります。
一年に数日だけ、母にもこんな日があってもいいよね。
理解してもらっているか分かりませんが、こんな嫁を容認してくれる義父母にも感謝の念が湧いて参ります。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。
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