
まさか我が子が不登校になるとは。
息子も私も、なんてダメなんだ。
これじゃ、もう、将来どうしようもない。
もう、絶望。
なんて、思っている方、意外と多いかもしれません。(←わたしも仲間)
でも、ちょっと待ってくださいませ。
この記事を読み終わった頃には、あれ?なんか不登校いいんじゃない?なんて思えているかもしれません。
先日、発達外来の医師から励みになる言葉を頂き、それをSNSでシェアしたところ、私の想像をはるかに上回る♡マークを頂きました。
その投稿がこちら。
発達外来受診。先生から励みになる言葉を頂いたのでシェアしますね。
「不登校の子は、その時に自分と向き合う時間をたくさん持てるから、将来に渡って自分に合った選択が上手になる。 成績に流されて何となく進学して大人になった子たちは、働き出してから初めて自分と向き合う事になる人が出てくる。」
要は順番が違うだけなのだと思う。
けど、実は不登校の子にはすごいメリットがある。
未成年だから、親&社会に守られながら、じっくり自分と向き合える。
そして親にとってもメリットが。
子のとーっても大切な時期を見守れて伴走させてもらえる。
なんだ、不登校も案外悪い事ばかりじゃないわね。
私は先生からこの言葉を聞いて、改めて息子たちが今、何と向き合っているのかが分かりました。
先生、ほんとうに良いこと言ってくれる~。感謝だわ~。
外見からは、
ゲームをする
You tubeをみる
ぐらいしか、してない。
ため息つかずには見られないその姿。
でも実は、子ども達の心の中は
自分と向き合っている苦しい時間
かもしれません。
もしくは、それが頭から離れなくて、ゲームなどで意識を逸らせようとしている時間かも。
そっか…。それは、辛いよね…。
そう、子どもたちは、
大切な青春の真っただ中。
不登校が始まる前後は、
「とにかく学校が嫌!無理!」
それを表出するだけで精一杯だった子が、学校を休み始めた後しばらくすると、小さな変化が見えてくる事があります。子からポロっと出た言葉の中に、おや?という事があったりします。
例えば…
学校の事を思い出すと、〇〇が苦しくなるんだよ。
これは、自分は何が苦しかったのか?に気が付き始めているのかも。
パソコン作ってみたいから、組み立て方を調べてみる。
本は嫌だから、ネットで調べるよ。
これは、何が好きで、何が苦手なのかを認識して選択できるようになって来ているのかも。
先生から、学校においでよと声がかかったりすると、
教室は無理。人が多すぎる。
別室なら行けるかも。人も少ないし、誰とも話さなくていいから。
これは、自分にとって自分らしくいられる場所が分かってきているのかも。
こんな感じで会話から、自分の中を整理しだしている兆候めいたものを感じる事ができます。
そして、心にエネルギーが溜まって来た頃合いに、何か行動し始めるかもしれません。
「これならやれる。」
っていう事を選べるようになり、そして、やれるようになるかもしれません。
選択できなくても、こちらから選択肢を提示すると、今までのような全否定ではなく、「それは〇〇だから無理かも。」とか、「〇〇があれば出来るかも。」という返事が出来るようになったりします。
これって、ものすごい成長!!
そして、体が動きだした頃には、超強靭なスキルを身に着けていたりします。
選択を迫られた時、それは効力を発揮します。
あ、俺は、それダメ。やめとくわ。
これ!
このスキル、一見、おいおい、やるまえから決めるな。とか思っちゃいそうですが、実は不登校チームにとっては、苦しい経験から得た素晴らしい能力だったりします。
やりたい。やる!のスキルより、実は大切かもしれません。
昭和生まれの私にしてみたら、
「まずはトライしてみて、限界までやってみてから決めて!」
とか言っちゃいそうなのですが、
これ、古い。
これ、リスクが高すぎる。
万が一、それが自分にとって苦手な分野だったとしたら…。
人間、苦手な事を限界まで頑張った後には、おそらく病んでる。
こんな根性論よりも、自己受容の方がよっぽど大切。
「あ、俺は、それダメ。やめとくわ。」
これで労力と時間を無駄に浪費しなくて済むし、何より病まなくて済む。
自分に合わない事は何かを分かっている
これがすごい!
今の時代、多くの人が病んでいます。
私の通うメンクリも、ものすごく混んでいます。
病む理由にも多種多様あるとは思いますが、そのうちの一つに、
自分に合わない環境・仕事で忍耐を迫られている
というのもあると思います。(かつて私もそれで病んだ)
もちろん、人生、全て自分の思い通りに選べる訳ではないし、避けられない境遇というのもあります。
が、辛い中、ひたすら耐えるのではなく、
「合わない」と自覚できて、その後、「自分は何を選択できるのか」
この発想が持てたら、随分と状況は変わるかもしれません。
学生時代に、思いっきりコケて、辛く苦しい時間を経て、自分と向き合って、自分には何はできて、何は頑張っても無理な事を知っていたら、
好奇心だけで突っ走ったりしないかもしれない。
無理な要求をとりあえず受けてしまって、苦しまなくて済むかもしれない。
今、すごく大切な経験を積んでいる。
社会に出るころには、不登校ではないチームよりも頭一つ成長しているかもしれません。

どうでしょう?
段々と、不登校も悪くないじゃん?って思い始めていませんか?
私はすっかり、そう思うようになっております。
なんなら、
「うちの子不登校なのよ。すごいでしょ?」
って、勝手に優越感に浸っています。(笑)
そんな考え方、いかがでしょうか?
いいでしょ?いいよね?(←くどい?)
学校に行く事はもちろん、行かなくても、どちらにせよ子ども達は、自身の置かれた環境の中で大切な事を学んでるって事かなって思います。
では、また次回!
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