年中~年長にかけて我ながら相当に頑張って、就学相談、市主催、発達センター主催などの就学セミナーや、幼稚園、医師、療育先、発達センター、小学校と面談と、あちこち奔走したんですけどねぇ。
小学校に入ってから3日目に行き渋りが始まり、一か月もしない間に、あれよあれよと学校に行けなくなりました。そんな息子は、今、別室で部分登校のスタイルになっています。
おかしいな~。頑張ったんだけどな~。
入学しておおよそ3年の間で、
付き添い登校(以下、すべて付き添い登校)
↓
部分登校
↓
別室登校
↓
別室部分登校
↓
別室給食登校
↓
給食だけでも難しくなりつつある。
という変遷を辿っています。
あれれ?
まるで迷子状態。
一応、就学相談で相談した先生方&私の見通し的にも「普通級で大丈夫でしょう」と一致して入学した普通級ではあるんですけども。
今現在を見る限り、どうやら、普通級は合っていなかった模様です。
やれやれ。
あくまでも”今”思えば、ですが、
WISCに縛られず、WISCで数値化できない情緒面やこだわりや性格にもっと注視して小学校を考えた方が良かったのかもしれません。
それに、私が発達特性の知識がまだまだ足りなかった…。
●幼稚園生活では不得意面は先生方にフォロー頂き、楽しく過ごしていたし、集団生活は問題ないでしょう!
→普通級でもいけるだろうと判断してしまった。
●発達検査(WISC)では各項目70~80の辺りで極端な遅れはないとの事だし、正常範囲ないだから、何とかなるでしょう!
→いやいや、数字じゃなくて凹凸部分に注目して、特に凹の部分についてどんな支援が必要かを見た方が良かったかも。
●一方で、場面緘黙な事もあり、発信するのが苦手。そして、不安が強いタイプ。でも、友だちが出来れば大丈夫でしょう!
→この部分を完全に見落としていた。これが集団生活を送る上で、かなりのハンデになる事を見通せなかった。
そして、なによりやっちまったのが、これ。
●子どもに無理はさせたくないけど、でも少しでも得意を伸ばしてあげたい。友だちの中に入って、いろいろ学んでほしい。
→希望的観測が強すぎた。成長するであろうという期待も大きすぎた。
総括すると、
進路決定時に希望的観測は捨てて、年長時に息子が出来る事を無理なく出来る環境を選ぶ事が大事だったのかもーーーーー!!
しかし、そんなことは、その当時知る由もありません。
今だからこそ言える事です。
だから、就学相談をした事にも、自分が普通級を選んだ事にも全く
後悔はありません!!!
(いや、ちょっとはある。)
結局ね、何をどうしたって、こういう事だと思うんです。
これが、グレーゾーンにいる発達障害の現実。
かゆい所に手が届く場所が、大変に見つかりにくい。
定型児さんのように、成長と共に全体的に能力が伸びて行くとは限らなかったり、凹凸のどの部分が伸びて、どの部分が停滞してとかは誰にも読めない。
たとえ就学前に分析し尽くして、考えて、正解に近い結論を出して入学したところで、
たまたま出会う先生、たまたま出会う友だち、どの教室か、どの席か、どこに玄関があって、どこにトイレがあって、とか。
偶然の要素が多すぎて、正解も正解じゃなくなる可能性大!
結局、
入ってみなきゃわからない。
これに尽きる。
多分、学校とはそういうもんだと思います。職場も伴侶もきっとそう。
ある程度考えたら、後は始めてみてから考えるしかない。
幸い、息子は学校に居場所を求めてウロウロしながらも、担任の先生、別室の先生、通級の先生、保健室の先生、教頭先生に校長先生が、成長を見守ってくれています。日々、息子にとっての最善を考えてくれています。
これは、これで、いいんじゃないでしょうか。十分ではないかと思っております。
学校に行けない事はたしかに大きな問題ではありますが、しかし、今となっては、それもまた一つの選択肢の一つ。
本人の伸ばせるところを出来るだけ伸ばせるように。
可能な限り、安心できる場所を確保。
そこに向けて日々取り組むしかないと思います。
それにしても、幼稚園→小学校。あまりにも急に世界が違い過ぎて、結局、うちの子は、最初にずっこけて、立ち上がる方法が分からないまま時が過ぎているような気もしないでもないです。
もうちょっと、じんわりソフトランディングで小学校に適応できるような仕組みだったら、息子だけでなく、多くの子ども達にとって居心地よくスタートできるんじゃないかと実は思っています。
まさに、幼→小の接続問題!!!
割と自由に活動できていた世界から、いきなり入隊してしまったみたいな世界。
どんな子どもでも、違和感を覚えるのが当たり前だと思うのよ。
自分を守る為に慌てて鎧を着て武装してしまう子どもも、それなりにいると思う。
そこから生き辛さが始まってしまう可能性もある。
それでいいのかな?って思います。
今回も最後までありがとうございました。
では次回~。
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