
我が子が不登校になったら…。
私は息子たちが学校に行かない状態になってしまった時、この世の終わりのような気持ちでした。
イライラ、不安、焦燥感、悲しみなどネガティブな感情全てが頼んでもないのに、てんこ盛りセットになってやってくる。
なのに、この状況を解決する手立ても見えなければ、原因もはっきりしない。
誰に聞いたらいいのかもわからない。
夜、眠れなくなったり、うつが悪化したり、過食になったり、ほんとに辛かったわ…。
あの時、不登校の原因が2階建て構造だと知っていたら、もう少し冷静に対処できたかもしれない。それを教えてくれる人がいたら、また違ったかもしれない。
そんな方がこのブログに辿り着いた時に、何か届けばと思い、ここに私の経験を書きますね。
息子達が学校から足が遠のくようになって1年過ぎた辺りから、ようやく冷静に何が起きているのか頭を整理することができ、かなり気持ち的に楽になりました。
どうして楽になったのかというと、
不登校の原因は2階建てになっている。
取り急ぎ親ができることがある。
ということが分かったからです。
私はただ、傍観しているだけなのが、本当に辛かった。
でも、やれる事があるとわかったら、少し落ち着きを取り戻しました。
では、この辺り、もう少し詳しく説明しますね。

不登校になる原因を探っていくと、どうやら2層構造になっている事がわかってきました。
家に例えると2階建てのような感じです。
1階・2階で、それぞれの原因と解決策が違います。
2階部分は、
[原因]行こうとしても体が動かない、気持ち悪くなるなど、物理的に学校に行けない原因。
[解決策]ひたすら休む
1階部分、
[原因]学校に行かないという選択に至るまでの根本原因。
[解決策]自己受容と選択
この2つを分けて考えると、親が助けてあげられる事、子が自分でやる事(親が介入できない事)が明確になってきます。
これが見えてくるだけで、随分気持ちが楽になってきます。
では、続きまして、
不登校状態を改善するのに、親側ができる事についてご紹介します。
まず、子の苦しい状態を改善するためには、各階、それぞれで改修工事が必要です。
2階部分と1階部分は、原因の種類が全く別物だからです。
不登校はそもそもは1階部分の原因が積もり積もって2階部分に進行。そして「欠席」になるのですが、改修工事は2階から始めていきます。

まず、2階部分の物理的に学校に行けない原因は、同じく物理的な要因です。
「子が疲れ切ってしまっている状態。」だから。
おそらく、これしか原因は見当たらないかなと思います。
1階部分がどうであれ、エネルギーが枯渇して、学校に向かう力がなくなってしまった。辛い状況に立ち向かっていく力がもう底をついてしまった。
それだけ。と言っても言い過ぎでないくらい、シンプルな原因です。
これを改善する対策もシンプルで、
安心できる環境で、ひたすら休む。
心と体を休める。
そこで親(保護者)の出番です!とっても大切な任務があります。
子どもが安心して過ごせる場所、時間を確保する。
カモメのお母さんのように、快適に過ごせる巣を作り、子どもを安全なところで見守る。
周りに理解のない人がいても、とことん子どもの味方側に立っていく。
「〇〇(無理解者)は、実際にそうなった事がないから、理解できてないんだよ。しょうがないよね。」って子どもに言っちゃってました。え?ダメ?ダメかしら?
子は、巣で十分に心が休まった時に、おそらく巣の外に出てみたいという気持ちが自然と湧いてきます。
ここまで来たら、いよいよ一階につながる階段を下りる時がやってきました。
さて、1階部分。
1階部分は、子自身が社会との間で生じた苦しみ部分。
この部分は子どもの数だけ原因がある。
その苦しみの量は、子どもの数だけ違う。
友人関係なのか?
環境が合わないのか?
勉強が苦しいのか?
家庭内で何かがあったからか?(←これ、我が家)
などなど、特定できません。
さらに、子どもに「なにが苦しいのか?」と聞いてみても、子ども自身も言葉で表現できるような簡単な事でもない可能性もあります。
そうなってきた時、次に親がやれることは、外部との連携を取る事に移ってきます。
学校の先生?
スクールカウンセラー?
公共の福祉サービス?
専門医?
フリースクール?
もう少し家で様子をみる?
などなど、どこに何があるのかを親が調べたり、親子で相談しなが誰と何処と繋がっていくのかを決めて行くプロセスに入ります。
これが難しい。
こればっかりは、本当に難しい。
そして、猛烈に疲れる。
何が正解かも、そもそも正解があるのかもわからない所に向かって、ひたすら試行錯誤が続きます。
そして、このプロセス中に子どもが疲れたら、また2階に一旦戻って休んで…と上の階、下の階を行ったり来たりの期間でもあります。

我が家もいまだ行ったり来たり。試行錯誤も続いています。
(ちなみに我が家は、専門医、心理士、学校の先生、私のカウンセリングの先生の4か所で相談しながらやっています)
通うだけでも大変、これといったわかりやすい子の変化もないまま、ひたすら続けるしんどい時間。
でも、実はこれは子が成長するためにはとても大切なプロセスだったりするのよね。
私&息子達なりに1&2階の改修工事を進めてきたこの1年で、母子ともに不登校に対する考え方は全く違うものになりました。
どうしてみんなは行けるのに、うちの子はダメなの?
学校に行かなかったらお先真っ暗。
学校に行けないなら、どうしたらいいの?
家にいるなら勉強すればいいのに。
などなど、
そういう苦しい・イライラする感じは今ではありません。(うそ、まだ少し残ってる。)
今の時代は、選択肢がたくさんあるし、自分に無理のない選択をして行けたらいいかなと思えるようになってきました。
相変わらず、先の事はぜんぜん見えてないけど、ま、いっかと思えるようになったよね~。
今、不登校になり始めの頃の事を振り返ると、
あの時が一番キツかった。
でも、実は、その時こそ、親も休んでいい時だったんだな。と思います。
その段階で親が子にできることは、休ませてあげる事だけだったんだなと。
子どもの気力・体力が復活してきて1階部分の改修に入る時こそ、親があちこち動いたり、相談に行ったり送迎したりと、心も体も忙しい毎日が始まってしまい、私は所々息切れして調子が悪くなっていました。(今も)
あの時、もっと心を休ませておけばよかった…。
子が不登校になると、大変な事がたくさんありますよね…。
孤独だな~ってなる事も多いです。
でも、ここにもそんな親子がおります。
ともに適度に頑張りましょう~♪
では、また次回!
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