ゲームの何がいけないの?!


ゲームは良くない。っていうのは、何となくわかるけど、じゃ、実際具体的に何がいけないのか?
実はよくわかっていないという方、多いかもしれません。

私も、目が悪くなる、姿勢が悪くなる、運動不足になる、そんな事でしょ?ぐらいにしか思っていませんでした。

先日、我が家の息子たち、依存症更生施設を勧められる程、ゲームに依存している状態である事がわかり…
(詳しくは、前回のブログhttps://toashufu.com/gamedependence/をどうぞ)


私はゲームってそんなにいかんのか?と思い改め、ゲームの何がいけないのかを私なりに調べてみました。

すると…

ちょっとこれは本格的に怖いかも。

ゲームは「脳自体」にものすごく悪い!!

わたし、ぜんぜん、分かってなかったわ…。


そこで、今回は、ゲームをやっている子ども達の頭の中で(大人も同じだけど)、何が起きているのかを簡単にご紹介したいと思います。

※ゲームの恐ろしさを知ると、すぐに止めさせたくなってしまいますが、急に取り上げるのは、ちょっと待ってくださいね。まずは、ゲームの事を知る事だけにフォーカスして読んでくださいまし~。


さてさて、ゲームとは何かを分かりやすく例えますと、

ゲームとは終わらない恋愛最盛期
ゲーム中毒とは恋愛最盛期中毒


とほぼ同じと思われます。

これ、マジです。

あくまでの脳の中のお話です。


ゲームと恋愛最盛期の共通点。

相手のいい所しか見えない~。
ワクワク、ドキドキ、ハラハラ。楽しくてしょうがない~。
人生がばら色に見える~。
生活に充実感や潤いが出てくる~。


楽しいですよね~。ウキウキしますよね~。



この幸福感、
高揚状態
です。

ドーパミン出まくりです。

つまり平常心よりも、ハイになっています。
ハイ=興奮状態です。


この興奮状態を巧みに利用しているのがゲームです。
ゲームによっては、恋愛よりもさらに強烈な幸福度を感じられるように設計されています。


子どもが椅子に座って静かにゲームをしているように見えたとしても、脳の中は、実は超ハイ。
快感情のフルマラソン状態です。


ずーっと超ハイの状態が続いたら、人間は疲労を感じるはずなのですが。(超ハイの状態がずっと続く事は現実社会ではあまりない)

ゲームは、それを感じさせないように工夫している。
というか、疲労感を感じさせる隙を与えない。


興奮状態だけでなく、探求心、問題解決、ビジュアルなど、あらゆる角度から幸福度を上げるようによ~く考えられています。


楽しくないわけがない!!!


現実の社会では起こり得ない「気持ち良い状態」がずっと続く世界が構築されています。


長時間ゲームに触れていると、次第に、脳は高揚状態が当たり前に。
高揚状態が続きすぎると、脳は慣れてしまい、次はこうなる。

もっと、もっと、もっと、もっと強い刺激をくれ~!!
となって、課金頻度が上がってきたりします。


逆に高揚状態でない状態が極度に苦痛に。これが中毒に入った状態。

こうなってくると、脳の疲労感は完全にマヒ。
脳が超アホになっている状態。フルマラソンから、ラリッちゃったまま盆踊りでもしているかの状態。

しかも、ゲームをやっている間、脳では前頭前野がほとんど働かないそうです。

前頭前野とは、理性を司る部分です。怒りや不満、強い欲求のような本能を抑える働きです。しかし、脳は使わない時間が増えると、その機能はどんどん衰えて行きます。

つまり、切れやすくなる。

ゲームのスイッチを切って、現実に帰って来た時には、脳は極限の疲労困憊状態であり、そして、前頭前野の働きも弱くなっている。

そうなると、ほんのちょっと自分の欲求が叶わないだけで、癇癪が起きたりする。

チーン…。ゲーム脳、出来上がってます〜。

本人は錯乱、周りも迷惑する。というオチです。

>


どうでしょう…。
ゲームって、意外と怖い。

一度、この快感、興奮を味わってしまったら、もう
もうすでに、

ゲーム脳予備軍です。

それ以上の楽しみを見出さない限り、そこからもう出られないという感じです。

一般的には、友だちの存在や、得意なスポーツや趣味などで、ゲームとは違う楽しみを持つ事でゲームと生活のバランスをとっていけるはずなのですが…

うちの息子たちは、外の世界では苦しみが多く、楽しみを見出す事が大変に難しいようです。(だからこそ、不登校とかになる)

しかも、切り替えが難しい為、一度ゲームを始めたら、なかなかやめられない。

不器用さが人より大きくある発達特性を持つ者にとっては、ゲームに没頭していくのは、ある意味、避けられない事なのかもしれません。


本当はゲームに触れないのがベストなのでしょうが、ゲームのうまみを知ってしまった子どもたち。もう元には戻れないと思います。

ゲームを否定せず、ゲームとうまく付き合う方法を模索していくしかなさそうです。

そうは言っても、できるだけゲームはやらない方がいい…。

かといって、取り上げるのはマズイ。(暴れたり、体調を崩したり、部屋から出てこなくなったりなど極端な行動にでる恐れがあるらしい)

どのタイミングで、ゲーム時間を減らして行けばばいいのか…

次回は、学校に行かずに、家でゲーム漬けになっている我が家の息子たちから見えた、ゲームとの距離を取り始めるタイミングについて書いてみたいと思います。

このタイミングが実に難しいのよ…。


では、また次回~。

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